本法人の創始者である前理事長故矢追日聖師は、敗戦直後の昭和20年に、宗教的社会福祉の面から戦後の社会復興に取り組もうと決意され、自然の摂理に基づく「あなたも私も仕合わせに」という社会福祉の精神を根幹とする宗教活動をはじめました。
そうした中から、相互扶助的な地域共同社会である大倭紫陽花邑(おおやまとあじさいむら) が生まれ様々な活動を展開してきました。
この大倭紫陽花邑を母胎として、昭和31年に多くの人たちの貴い協力によって社会福祉法人大倭安宿苑が誕生し、少しずつ事業を発展させながら現在に至っています。
大倭安宿苑という名称は、奈良時代に悲田院や施薬院といった福祉事業に打ち込まれた光明皇后の婚姻前のお名前、藤原安宿媛から「安宿」の名をお借りして、媛の博愛慈悲の福祉精神を現代に再現する祈りを込めて日聖師が名付けられたものです。
本法人の創始者
矢追 日聖師
社会福祉法人大倭安宿苑は、昭和31年5月10日に設立され、現在では、救護施設の
これらの事業体は、地域社会の方々に支えられながらそれぞれ異なった福祉課題に取り組んでいますが、わが国の社会福祉が急速に変化しつつある状況の中で、法人の事務局を中心にして相互に緊密に協力し合って、地域福祉の向上に貢献する総合的な福祉事業体として重要な役割を果たしています。
前理事長の後を引き継いだ私は、大倭の福祉の原点に立ちつつ、新しい時代に向かう体制を整備するために本法人の管理機構の一元化という改革に着手しました。この新体制を「新生大倭安宿苑」と名付け、平成12年4月から本格的にスタートしました。この新体制では法人事務局が管理部門として全体の一元的な管理運営を司り、各事業所がサービス部門としてそれぞれの特色と自主性を生かしてご利用者処遇に当たり、法人全体として効率的で活き活きとした福祉活動を展開していくことを目ざしています。
わが国の社会福祉は介護保険の導入や基礎構造改革の推進に見られるように大きな変動期に入っており、この時代の激流に足もとをすくわれずに対処していくためには、これまで推し進めてきた本法人の一元化路線が奇しくも最良の選択であったと感じております。社会福祉の世界にも契約という概念や競争原理が採りいれられ、経営的なセンスが要求される昨今ですが、「生んだものは育てる」という前理事長の言葉が示唆するように、時代の波に乗りつつもお互いの仕合わせを祈りつつ助け合っていくという大倭安宿苑の基本の心を、さらに大きく育てていきたいと希っております。
今後ともに皆様のより一層のご理解とご支援を心からお願い申し上げます。
あなたも私も仕合わせに 合掌
社会福祉法人大倭安宿苑
理事長 矢追 美壽紀
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